さ入れ言葉

期末試験直前でとてつもなく忙しくて、更新する時間が全然ないんだけど・・・しかし今日はあまりにも驚愕したので、これだけは投稿しておきます。
ぷっすま、テレ朝のバラエティ番組。なんとなくテレビをつけたらやってたんで見たんだけど・・・今回の企画の司会をする某女子アナウンサーが言った言葉。「ここからは私が仕切らさせて頂きます!」
・・・・・・・・・・・・・・・唖然とした。ある程度日本語を真面目に考えたことがある人なら当然、そうじゃない人でもこの言葉がおかしいことはすぐに気づくはず。見るからにオカシイよね、違和感あるよね、そう「さ入れ言葉」ですよ。もうかなり有名だと思うけど、さ入れ言葉は間違った日本語の使い方の代表的なものの一つ。敬語(主に謙譲語)を作る際に、本来「さ」を入れる必要のない表現に、無理やり「さ」を入れてしまうという誤り。正確に言うと、動詞に助動詞「せる・させる」を付けると使役の意味になり、さらに「いただく」という言葉をくっつけると謙譲的な敬語表現になるというわけだけど、動詞が五段活用の場合のみ「せる」を用いて、その他の活用の動詞には「させる」を用いるのが正しい文法です。つまり、本来「せる」が正しい五段活用の動詞に「させる」を付けてしまうのが、さ入れ言葉
では、「仕切る」という単語はどうでしょう。gooの国語辞書での検索結果がこちら。ラ行五段活用の動詞ですね。つまり「仕切らせていただきます」が正しい表現。よって、某アナウンサーの言ってた表現は、大間違い・・・。
いやあ、日本語表現については膨大な訓練を積んできたはずのアナウンサーが、あんな基本的な間違いをするとは・・・はっきり言って唖然としてしまった。いくらバラエティ番組とはいえ、アナウンサーとして基本的な日本語はきちんと使って欲しかった。久々にオレの日本語熱を再燃させてくれたよ・・・。
というか、このブログで日本語について書くのは初めてかあ。実はうち、日本語が大好きなんです。日本語は世界で一番美しい言語だと思ってるくらい。特に今回のような「間違った日本語」については特に興味があり、以前はかなり真剣に調査してたくらいです。だからうち、日常生活でも最低限「ら抜き言葉」だけは何を間違えても使わないように心がけてます・・・。実際、ら抜き言葉を使ってる人の発言を聞くとすさまじく腹が立ったり(汗)
日本語は面白いですよ、調べれば調べるほどそう思った。大学でも日本語表現を勉強したかったから・・・本当は日日の授業をとりたいんだけど時間割的にけっこうきついんで、今は総合科目で「テクニカルライティング」を取って、お腹を満たしてますよ。というわけで、これからはこのブログでも幾度か日本語の話題を取り上げるかもしれないけど、どうかお付き合いを^^